イオンシネマシアタス調布で従業員がお客さまに対して不適切な発言をしたことが判明した、お詫び文がX(旧Twitter)にあがったことで話題になっています。
気になる民
一体何があったの??
気になる民
謝罪文の経緯が知りたい!
車椅子インフルエンサーとして活動する中嶋涼子さんが、映画鑑賞後に従業員から悲しい言葉を言われたとXにあげたことで物議を醸し、イオンが公式で謝罪文を出したようですが…
詳しい経緯をまとめていきます!
咲
もくじ
イオンシネマ調布で炎上?不適切発言の経緯まとめ
車椅子インフルエンサー中嶋涼子さんのX投稿内容
久々に悔しい気持ちになった。
今日は映画「#52ヘルツのクジラたち」を見てきたんだけど、トランスジェンダーの人が生きづらさを抱え差別を受ける話で辛すぎて発作起きるくらい泣ける映画だったんだけど、その後更に泣ける事があった。… pic.twitter.com/T1B54UR7n1
— 中嶋涼子®︎Ryoko Nakajima (@NakashimaMinion) March 15, 2024
中嶋さんはイオンのグランシアターという、すこしお値段が高めのリクライニングができて足があげられるプレミアムシートで映画を観たようです。
映画を楽しんだあとに、支配人と思われる方に、
「この劇場は段差があり危ない。お手伝いできるスタッフも限られている。今後はこの劇場以外で見てもらいたい」
と言われたようです。
中嶋さんはこれまでにもこちらの映画館で3回以上鑑賞したことがあり、そのたびに手伝っていただいて鑑賞していたそうです。
その際にはこのようなことを言われたことがなかったうえ、なぜいきなりダメになるのか悔しくて悲しい気持ちになり、Xへの投稿に至りました。
咲
これまでに利用したことがあって、利用を断られたこともなかったからこそ「いきなりどうして?」という気持ちになってしまったんですね…
こちらのXへの投稿に対して、X上でも様々な議論が巻き起こりました。
イオンシネマ謝罪文全容
これに対してイオンシネマの公式Xでは3/16にお詫び文が投稿されました。
【弊社従業員による不適切な対応に関するお詫び】 pic.twitter.com/8e8tc5DY9M
— イオンシネマ【公式】 (@AEON_CINEMA) March 16, 2024
お客さまの映画鑑賞後に弊社従業員がご移動のお手伝いをさせていただく際、お客さまに対し、不適切な発言をしたことが判明いたしました。
お客さまは楽しみに当劇場にお越しいただいたにも関わらず、不適切な対応により大変不快なお思いをさせてしまいました。
弊社の従業員への指導不足によるものと猛省しております。
イオンシネマ側としては自社従業員への指導不足として全面的に非を認め謝罪をしているようです。
咲
中嶋さんがXへ投稿したのが3/15の17時頃で、イオンシネマの謝罪文が3/16の9時半頃。
かなり対応が早い印象です。
イオンシネマ調布不適切発言による炎上に対するSNS反応
Xでは様々な意見が飛び交っています。
▼車椅子インフルエンサー中嶋さんへの同情の意見
考えさせられる…
どれだけ人手不足なんだ…辛すぎる…
難しい問題だなぁ
言い方もあるのでは…?優しい世界になって欲しい
不特定多数の方々が来場される場所で有り、特に注意書きや身体的制限が書かれていなければ運営側はどのようなお客様にも対応すべき
手が足りないなら注意書きすべき
▼その一方で、イオンシネマ側への同情の意見も…
従業員の対応は間違っていない。お客様の安全と従業員の安全、これが基本。
不慣れなスタッフや女性スタッフが車椅子を持ち上げようとして腰や足を壊したら事故につながり危険。
車椅子から座席への移乗を無資格の方が行うべきことではない。
サービスは無料ではない
人が助けてくれるのが普通だと思っていけない。
自分でヘルパーさんや付き添いをつけるべきだったのでは?
▼さらに、シネマ側への意見も。
これを「従業員による不適切な対応」などとシネマ側で言ってしまったらダメだろう。
こういう理不尽な要求にもすぐ屈して謝罪して従業員を守らないなんて。
行き過ぎた要求にいちいち謝罪していたら身動き取れなくなります。
ここで謝ったら今後スタッフさんたちが大変な目になってしまう気がする
車椅子からの移乗は資格が必要?
気になったのは、介護のお仕事をされているかたの言葉です。
介護職から現在サービス業に携わってます
相手の身体の状態によってもやり方は変わるし、普段から接してる方でも神経使います。それでも経験やチームワークで介護職の方たちは自分の腰を痛めるリスク背負って仕事してます。
車椅子から移すだけ…それは簡単な事ではないと思います。…— キョヌ🔰投資HOLiC (@sakuragogo0818) March 16, 2024
車椅子からシートへ移動をすることについて、その方の身体の状態によってもやり方が変わったりするため、介護職をされている方でも気を遣う作業とのこと。
単純に移動させるだけ、と言ってもその時にもしも怪我をさせてしまったら大変なことになりますよね。
▼実際に同じようなシチュエーションで怪我をして障害を抱えてしまったひとの投稿も。
イオンシネマで車椅子を女性スタッフに何回も担いでもらった人の件について。先日JAL便で那覇から石垣空港行きの航空機まで車いすを押してもらい、地上係員が後ろについてたのに車椅子が横転し、その衝撃で神経をやられ、今も手のしびれが治らない障害者の私から言いたいことがいくつかあります。 https://t.co/xFaDI8PIlL
— くり からん | 楽しむ病人生活 (@imeyun_kana) March 16, 2024
こちらの方は、段差を抱えて移動したわけではなく、平地でよくある移動中にも関わらず車椅子のバランスが崩れ、一緒に倒れてしまったそうです。
身体の自由が制限されている方は、健常者以上に慎重で、場合によっては自分のために建設的に諦めたり代替手段を考えることも必要では?と仰っています。
何がと言わんがなぜ介護士に資格が必要か考えてほしい
健常者が介護資格の勉強をしているわけでもないし、福祉学科にいたし親も介護職員やけど、人乗ったままの車椅子持ち上げて移動なんてバカな話、非常時以外に聞いた事ない
スタッフに腰やった人がいたんやろなぁ
— なーこてゃん (@tinohikuko_chan) March 16, 2024
待って、もしかして全映画館に介護資格保有者が在籍してると思ってる!?普通いないものとして動く施設の1つよだよね?
なのに先に介護者と一緒に来てくださいとアナウンスしろって、ユーザーは下調べ等せずに行動してるってこと?違うよね?
万が一火災が起きたらどう動くかとかさ…観賞はご安全に… https://t.co/nN1seiiVRn— 雪ねこ(旧あけな)@ゲームネームへ変更 (@AkenaCastling) March 16, 2024
現役介護士的には死ぬほど危ないからやるのも要求するのもやめて欲しいが!!!???
そこからそこにちょこっと移動するだけに見えて色んな事考えて各所を注視しながら慎重に移乗してんですからね!!???
それこそ実務者研修って資格になるくらい知識と技術の要る行為だからね本来!!!— やしろのみこ (@mikosan0707) March 16, 2024
平成28年から障碍者差別解消法が施行
その一方で、「障碍者差別解消法」なる法律も。
正式名称は「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」です。
障害のある人もない人も、互いに、その人らしさを認め合いながら、共に生きる社会をつくることを目指すものです。
その中にある「合理的配慮の提供」という項目では、
国・都道府県・市町村などの役所や、会社やお店などの事業者に対して、障害のある人から、社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応すること(事業者に対しては、対応に努めること)を求めています。<内閣府HPより>
とあります。
改正障害者差別解消法で事業者も合理的配慮の提供を義務化…の話。これって事業者側がどこまで?の話になるんだろホントに。
みんなお互い気持ちよく♪ってのはそうなんだけど、線引がハッキリしてないと難しい話だよねぇ…— しん (@oshin0801) March 16, 2024
お疲れ様でした。
これ「障害者差別解消法」では「合理的配慮の提供」が義務化されてるんですよね。
そこをどう捉えるかですよね。この書き方だとただ言い方が不適切だっただけなのかなんなのかがハッキリしないのがモヤっとします。…
— ただの通行人A (@thukounin112233) March 16, 2024
よく知らなかったから調べてみた
障害者差別解消法の「合理的配慮の範囲」
・本来の業務に付随するもの
・負担が過重でない映画館の件なら、身体介助は“本来の業務”ではない
ヘルパーでない映画館の係員に身体介助を要求するのは“過重”
と解釈できるhttps://t.co/nPTdTMXhmb pic.twitter.com/TP3qV1ZSGq— ❖しまぞう❖ (@schima_zou) March 16, 2024
解釈によるところでもありますが、非常に考えさせられる問題ですよね。
線引きが難しいところです。
利用する側も、利用される側も、ひいては施設で働く従業員の方々も、みんなが気持ちよく過ごせるような環境にできたら…と願わずにはいられません。