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いなば食品入社拒否去年まではどうだった?総合職との違いについても

缶詰製造大手いなば食品の一般職新入社員の9割が入社拒否をしたと話題になっています。

いなば食品といえば、猫ちゃんのおやつ「CIAOちゅ~る」でお馴染みの企業です。

気になる民

そんな有名な会社なのに、何があったの?

去年まではなんで話題にならなかったんだろう?

一般職ってなに?総合職とどう違うの?

こちらの記事では、いなば食品の新卒者入社拒否問題はなぜ昨年まで問題にならなかったのか、一般職と総合職との違いについて調査しました。

調べてみたところ、いなば食品では総合職と一般職で待遇にも差があるようです。

詳しくみていきましょう。

 




いなば食品一般職の新入社員9割入社拒否の経緯

いなば食品は静岡県に本社を置く企業です。

報道によると、今春の一般職採用の新入社員19人のうち少なくとも17人、実に9割が入社を辞退していたことがわかったそうです。

原因は、主に2つ。

1つめは、当初聞いていた新しい社員寮があると聞いていたにも関わらず、実際は古い一軒家に新入社員2~4人で共同生活を強いられたこと。

実際のいなば食品一般職用のシェアハウスの写真です。<いなば食品HPより>

確かに古めではありますが、賃貸でもこれくらいはよくある古さかな?と思います。

しかし、新しい社員寮があると聞いていたにも関わらずこちらを案内されたら、「あれ?」となりますよね。

ましては共同生活となると、なかなか辛いお話です。

2つめは入社直前となってから募集要項に明記してあった額よりも3万円ほど少ない額を提示されたこと。

いなば食品のHPによると、2023年3月には大卒の初任給は総合職で28万円に引き上げたとお知らせしています。

実際いくらと聞いていて、実際にいくらだったのかまでは明らかにされていないものの、本来であれば、入社前に会社が提示していた条件と相違がある場合は、労働者との契約違反となるようです。

入社してみて、想定していた話と異なったために約9割の方が入社拒否する事態となったようです。

報道では、社長夫人であり取締役の稲葉優子会長が、社員の待遇を指示しているとの話もあり、一族経営の闇も感じます。

いなば食品一般職と総合職の違い

2024年春入社人数は?

2024年3月27日にいなば食品では入社式が行われたようです。

HPによると、

  • 大卒総合職55名(転勤あり)
  • 大卒一般職41名(転勤なし)
  • 高卒一般職20名

合計「116名」の新卒者が入社したとのこと。

この中に入社辞退者の人数が含まれているかは定かではありませんが、大卒一般職もしくは高卒一般職の方々だと思われます。

一般職と総合職の違いは?

いなば食品では、総合職は転勤あり、一般職は転勤なし、という区分けをしているようです。

通常、マイナビなどの採用サイトからの応募フローは総合職の募集となっていますが、

選考の際に適正を判断して一般職としてのコースを案内する可能性もございます

といった表記があります。

一般職の職種については記載がないため不明ですが、転勤がないように配慮された事務系の部署に配属されると考えられます。

また、一般職としての初任給の表記などもありませんでした。

処遇の違いがあった?

般職と総合職は待遇に違いがあることは一般的と言われています。

いなば食品と同様、総合職は転勤などが発生する可能性があり、一般職は転勤なしというパターンが多い印象です。

募集要項にきちんと総合職と一般職の初任給の違いなどもきちんと明記している企業がほとんどですが、いなば食品では記載がないんですよね…

▼ちなみにこちらは総合職用のシェアハウスの写真です。<いなば食品HPより>

かなり新しく綺麗なことがわかります。

転勤ありの「総合職社員」ですが、会社は素朴・真面目で、社員をとても大切にしてくれています。
例えば、会社の独身寮は合計で5棟、うち新設が3棟あり、食堂は朝6時から10時まで、夜は5時から9時半まで、工場食堂で昼食、 土日を含め年352日は稼働しています。
寮は室内で風呂とトイレは別、台所も個別に完備されています。
シェアカーが3台、電動自転車も12台あり徒歩15分以内に会社、スーパー、ドラッグ、コンビニもあります。
非常に生活しやすい環境で、最高の待遇だと思います。<いなば食品HPより>

総合職のシェアハウスについては上記のような説明文が付け加えられていて、どことなく総合職と一般職の処遇の差を感じますね。

憶測ですが、初任給についてやこうしたシェアハウスの実態について採用時にきちんと説明がなかったのかもしれません。




いなば食品去年まではなぜ話題にならなかったのか?

今年度、19人の一般職採用者が17人も入社拒否する事態となったことで気になるのは、去年まではどうだったのか、ということですよね。

Xでも同様に気になる!という方がいます。

去年まで話題にならなかったことについて、3つのことが考えられます。

理由①2024年の採用人数が大幅に増えたから

2024年春の新卒者入社人数は、合計「116名」でした。

  • 大卒総合職55名(転勤あり)
  • 大卒一般職41名(転勤なし)
  • 高卒一般職20名

マイナビによると、過去の採用人数は

  • 2023年→約65名
  • 2022年→約72名
  • 2021年→約52名

だったとのこと。このうちの総合職と一般職の内訳は定かではありませんが、合計人数からみても2024年の採用人数が大幅に増えています。

近年いなば食品の売上高は1,750億円(2024年業績見込)、1,310億円(2023年度業績)と右肩上がりで、この先の事業拡大を見据えての採用増だったと思われます。

当初予定していたよりも採用人数が増えたことによって、辞めたいという人の人数も相対的に増えたということが考えられます。

理由②給料の引き上げが行われたのが2023年からだったから

いなば食品では2023年3月に大卒総合職の初任給の引き上げを実施しています。

2024年春に入社した方々は引き上げられた初任給ベースで採用を受けていると思われます。

今回初任給が引き上げられたのは大卒総合職及び院卒総合職です。

これは完全に憶測ですが、一般職への初任給の金額をきちんと説明していなかったのではないか?と思います。

もしくは、採用者と企業側で認識相違があったのかもしれません。

いずれにしても、給料の引き上げが行われたのは2023年だったため、2023年までの新卒採用者との給料の認識相違は去年までは起こらなかったため、話が違うという事態になかったのではないでしょうか。

理由③表に出なかったから

単純に、これまでは古いシェアハウスでの共同生活が嫌だと訴えても、表に出なかったということが考えられます。

実際に嫌でも辞めるまでには至らなかった可能性もあります。

今回19人の新卒採用者のうち17人と9割もの人数が辞退する事態となり、世間からみてもだいぶインパクトのある事態ですよね。

こうした報道がされてしまった以上、いなば食品の一般職社員への今後の処遇についても見直す必要が出てくるのではないかと思われます。

おわりに

いかがでしたか?

今回は、いなば食品の新卒者入社拒否問題はなぜ昨年まで問題にならなかったのか、一般職と総合職との違いについて調査しました。

猫ちゃんのおやつとしてCIAOちゅ~るにお世話になっている方も多いのではないのでしょうか。

クリーンなイメージのあったいなば食品でこうした報道があると少しショックですよね…

こうした認識相違が来年度以降には発生しないよう、新卒者が納得した形で入社できる体制に見直されるといいですね。




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